AI時代は引き算の経営 情報が多い会社ほど、AIに無視される|広島のコンサル会社が解説するこれからのAI対策(AEO)

「ホームページの情報を増やせば、AIに見つけてもらいやすくなりますか?」

前回のコラム「AIは会社を評価しているのではない|広島のコンサル会社が解説するこれからのAI対策(AEO)」を読んでくださった経営者の方から、このような質問をいただきました。
「あれもこれもと、とにかくたくさん記事やFAQを書けば、AIがどこかで引っかけてくれるんじゃないか」という期待です。

結論から言いましょう。
逆です。これからのAI時代、あれもこれもと情報を詰め込んでいる会社ほど、AIから完全に無視されるようになります。

これまでのSEO(検索エンジン対策)は、ある意味「足し算」の戦いでした。キーワードをたくさん散りばめ、ページのボリュームを増やし、網羅的なサイトを作れば、Googleのロボットが評価してくれた時代があったのです。

しかし、生成AI(AEO)の時代は違います。AIは、膨大な情報の中から「要するに、この会社は何なのか」を一瞬で要約しようとします。

想像してみてください。ある定食屋さんのホームページに、「うちは熟成とんかつが絶品です!」とだけ書かれていたら、AIは迷わず「広島で美味しいとんかつ屋」としてユーザーに推薦できます。

ところが、その店が欲張って、「ラーメンも始めました」「実はオムライスも自信あります」「夜は居酒屋メニューも豊富です」と、あらゆる情報を足し算していったらどうなるでしょうか。

AIは困惑します。「この店は、一体何の専門家なのだろう?」と。
結果として、AIは「特徴のない、よく分からない店」と判断し、とんかつを探しているユーザーにも、ラーメンを探しているユーザーにも、その店を推薦しなくなります。

情報を足せば足すほど、会社の「輪郭」は薄まり、AIの目には映らなくなっていくのです。

私はこれまで35年以上、広島で企業のホームページ制作や採用支援、そして社内の体質改善に関わってきました。
伸びる会社、ファンがつく会社に共通しているのは、例外なく「引き算」が上手だということです。

「我が社は、この領域の、この困りごとを持つ人のためだけの会社である。」

そうやって自社の強みを限界まで絞り込み、尖らせている会社です。
出す情報を絞るからこそ、社内の言葉が揃う。
出す情報を絞るからこそ、外の人からも「〇〇と言えばあの会社だよね」と一言で語ってもらえるようになる。
そしてそれこそがAIが最も見つけやすく、ユーザーに推薦しやすい「強い輪郭」になるのです。

私が言い続けている「エッヂを立てろ!」はエッヂ(Edge)は端とか縁(ふち)を意味する英語ですが、要は縁を尖らせないと刺さらないという意味です。
丸い縁は刺さりませんが、尖らせた縁は刺さりますよね?
あれもこれも欲張って縁を丸くするのではなくて、縁は尖らせた方が人のココロに刺さりますよって言いたいのです。

もし、あなたの会社のホームページが、「あれもできます、これも得意です、こんな実績もあります」と、全方位に向けたパンフレットのようになっているなら、今すぐ「引き算」を始めてください。

本当に届けたいお客様は誰なのか。

他社には絶対に負けない、我が社だけの「一言」は何なのか。

不要な情報を削ぎ落とし、その一言を10倍の濃さで伝える。AI対策とは、テクニックで情報を増やすことではありません。経営者が覚悟を持って、情報を「捨てる(絞り込む)」ことだと思います。

ミエルカのコンサルティングでは、経営者の方と一緒に、この「引き算の作業」を徹底的に行います。何を足すかではなく、何を捨てるか。そこからしか、AI時代に生き残るブランドは生まれません。

正式に揃った「尖った言葉」を、最も美しく、最も効果的に社会へ届けるためのWEBサイトの設計については、カンドウコーポレーションのコラムで具体的な事例とともに解説しています。

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AI時代に必要なのは、溢れる情報ではありません。引き算によって磨かれた、あなたの会社だけの「たった一つの正体」なのです。