採用がうまくいかない会社は、自分の会社を説明できない
採用の相談を受けていると、時々こんな場面があります。
「うちの会社の魅力って何でしょうね?」って社長からそう聞かれるのです。
私はその度に不思議な気持ちになります。だって、その会社を一番よく知っているのは社長のはずですから。
ところが実際には、自分の会社のことほど説明できなくなっているケースが少なくありません。
長くやっている会社ほど、その傾向があります。当たり前になりすぎているのです。
なぜお客様から選ばれているのか。
なぜ社員が辞めずに働いているのか。
どんな人が活躍しているのか。
毎日見ている風景なので、改めて言葉にしようとすると難しくなります。
でも求職者は違います。
会社のことを何も知りません。
ホームページを見る。
求人票を見る。
口コミを見る。
最近ではAIに聞く人もいるでしょう。
その時に判断材料になるのは、会社が発信している情報です。
「アットホームな会社です」
「やりがいがあります」
「成長できます」
そう書かれていても、正直なところ、それだけでは何も分かりません。
どんな人が働いているのか。
どんな考え方を大切にしているのか。
どんな人が活躍しているのか。
そこが見えなければ、求職者は判断できません。
採用がうまくいかない原因を求人媒体や給与条件のせいにする会社もあります。
もちろん、それも理由の一つかもしれません。
でも、その前に考えてほしいことがあります。
自分たちの会社を、自分たちの言葉で説明できているだろうか。
採用活動は、会社説明の活動でもあります。
だから私たちは、採用サイトや求人票の前に、まず会社の話を聞きます。
なぜその仕事をしているのか。
どんな人に来てほしいのか。
何を大切にしているのか。
そこが整理されて初めて、伝わる言葉になります。
採用がうまくいく会社は、特別なことをしているわけではありません。
自分たちが何者なのかを、きちんと説明できる会社です。
実は、それが一番難しくて、一番大切なことなのだと思います。