たかが焼き肉、されど焼き肉。10年前のオフィスが焼き肉屋さんの近くだったこともあり、昼間っから焼き肉定食、夜はビールと焼き肉・・・ほんっとよく通ったものです。
在日韓国人のオーナーとは一緒に韓国に旅行するほどの仲となり、ゴルフをご一緒したり、飲みに連れて行ってもらったり、とてもお世話になりましたが、残念なことにお店をクローズされました。
ボクの中で焼き肉と言えばそのお店だったんです。
昨日までは・・・。(^^ゞ
セミナー後、いつものように会食に連れて行っていただいたのは、日本海の海の幸、ではなくて、焼き肉。
もちろん以前ほど食べれなくなったとはいえ、焼き肉好きです。(^^)
とても感じのいいお店、そして何よりも稀少な部位を安く提供している(もちろん都会と比べてです)とても良心的なお店でした。
その焼き肉屋さんのオーナーと今回コンサルさせていただいている企業の専務が同級生ということもあり、食事中も何度か世間話をしたり、肉のことを話したり。とても愉しい時間が流れました。
せっかくだからと名刺交換したその名刺に手書きで添えられていたメッセージ、痺れました。
「焼き肉は私の人生です」
そのお店はクライアントの専務が何度も「看板はもうちょっと大きくして目立つようにした方がいいよ」とか「こんなに美味しいんだからチラシを打って新規客を呼び込んだ方がいいよ」とアドバイスされていたそうです。
それでも頑固に「いや、このままでいい」とそのアドバイスを断り続けたそうです。
その話を聞いて、ボクがまさに言い続けている「バケツの穴を塞ぐ」「一客再来」の姿を具現化されているのでは、と思い、食事もそこそこに色々オーナーと話をしましたが、その実践モデルが「そこ」にはありました。
店舗の場所も街中から離れ、お世辞にもいい場所とは言えません。だったら通り沿いに大きな看板を出したいところでしょう。「ここに美味しい焼き肉屋があるよ」って知らしめるためにチラシの一つでも打ちたいところです。
でもオーナーは頑にそれを拒み続けました。
理由は簡単です。新規客は既存客が連れて来る(ご紹介)から、既存客に対して精一杯のおもてなしをすることにのみ注力したい。ご縁あって来店されたお客様と真摯に向き合い、商品(肉)と向き合い、お客様が「また来たい」と思っていただけるお店を作りたいという、オーナーの強い意志からのことです。
お肉が美味しいかったのは言うまでもありませんが、またそのオーナーに逢いたいから焼き肉を食べるという単純な理由だけで、クルマを飛ばして訪れたいお店でした。広島から2時間ちょっと掛かりますけどね。(^^;
頼まれてもいないのに勝手に宣伝する、いや、ある意味自慢したくなる。
ボクは一夜にして炙り屋 聖道のエバンジェリスト(伝道師)になってしまいました。(^^)
お近くの方は是非。少々遠くでも行く価値はあります。
何せ「焼き肉は私の人生です」と言い切れる男のお店ですから。
ボクもマーケティングは私の人生です!と言えるような人生を送って来ているだろうか?と自問しましたが、答えは撃沈でした。いや〜、正直まだまだだと思いました。(^^;
でも24時間、クライアントの事業のことは考え、事業の成功を考えていますが、そのためにはもっともっと勉強する必要がありますね。そのことを島根の西の果て(もうちょっと西にもありますが)で考えさせられました。
金さん、ありがとう。必ずまた行きます!あなたに逢いに!
炙りや 聖道(せいどう)
島根県益田市あけぼの西町10-2 日本海ビル1F
0856-31-1537 オーナー 金 聖勲(きん せいくん)